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【研究成果】NSI社員の論文が国際学会誌に掲載 — 衛星データでアフリカ・チャド盆地における植生劣化の因果要因を解明

株式会社New Space IntelligenceのArnob Bormudoi (アーノブ・ボルムドイ) 博士が筆頭著者として執筆した論文が、自然災害や環境リスクを専門とした国際学術誌『GeoHazards』に掲載されました。


📰 論文要旨

本研究は、2000年から2023年までのチャド盆地を対象に、気候干ばつ指標と植生劣化の間の厳密かつ定量的な因果関係を確立したものです。

  • 解析手法: 研究では、**機械学習で強化された伝達エントロピー(ML-TE)**フレームワークを導入しました。10,000の合成サンプルで学習させた順伝播型ニューラルネットワークを活用することで、従来の短期間リモートセンシング時系列データの解析に伴う統計的限界を克服できました。

  • 主な知見: 研究の結果、降水量と地表面温度は植生動態に対して同等の因果的影響を及ぼしているものの、地理的な「因果関係のホットスポット」は大きく異なることが判明しました。さらに同盆地では2019年から2023年の間に平均植生(NDVI)が13.8%減少しており、植生の劣化が浮き彫りになりました。

  • 結論: 本研究は、観測データが限られた乾燥地帯において、生態系の脆弱性を評価し、気候適応策を策定するための再現可能かつ場所を特定できる科学的基盤を提供するものです。

出版詳細

  • 著者: Arnob Bormudoi, 長井正彦

  • 論文タイトル: Quantifying Causal Impact of Drought on Vegetation Degradation in the Chad Basin (2000–2023) with Machine Learning-Enhanced Transfer Entropy

  • 掲載誌: GeoHazards 2026, 7(1), 2

 
 
 

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