浸水被害域検出

※当社社員が山口大学在籍時に球磨川の洪水被害(2020年7月)を
解析(推定浸水深)した事例。防災科学技術研究所を通じて熊本県に提供
サービス
概要
気候変動による豪雨の頻発や都市化に伴い、水害が増加しています。経済被害を小さくするためには、被害の状況をいち早く知ることが必要です。当社の浸水被害検出サービスは、複数の衛星データを統合的に利用することで、短時間で浸水被害範囲や推定深の情報を提供することができます。浸水被害範囲を検出するには、SAR衛星の反射強度や光学衛星の近赤外バンドを利用する等、いくつかの方法がありますが、当社は、様々な衛星と解析手法を統合的に活用する手法で、高精度かつ短時間での情報提供を実現しています。転移学習により、学習データが少ない新規衛星データを利用する場合でも、効率的に学習を進めたり、高い性能で浸水被害を検出したりすることができます。
期待される
効果
-
複数の衛星データ(SAR衛星の反射強度や光学衛星の近赤外バンド等)を利用することで、解析精度の向上、情報提供の時間短縮を実現しています。
-
バーチャル衛星コンステレーションにより、被災地に対し、衛星の軌道、気象条件から光学/SAR衛星の観測の最適化を行い、最短で情報を提供できる観測データを選定します。
-
洪水域の検出、浸水深の推定、被害家屋の検出、洪水ハザードマップの更新、ため池の監視など、様々な情報提供システムの構築が可能です。
サービス利用の流れ
準備
提供
監視対象の選定:
取水期における重要監視拠点、台風の進路、豪雨災害直後の情報から観測範囲を選定していただきます
利用する衛星データの選定:
地球観測衛星の軌道から最短で提供できる衛星データを選定します。
衛星データ解析による被害検出:
複数の衛星データ解析手法を適用することで、解析精度の向上、情報提供の時間短縮を実現します。
様々な災害活動との連携:
当社は、国際災害チャータ、センチネルアジア、防災科学技術研究所等の災害時の活動と連携をしています。災害対応の効率化を図るために、公開されている災害情報との連携を図ります。

※当社社員が山口大学在籍時に佐賀豪雨災害(2019年8月)を解析し、浸水域と油の流出を検出した事例。国際災害チャータと連携し防災科学技術研究所を通じて佐賀県に提供
サービスについてのお問い合わせはこちら