【研究成果】NSI社員の論文が国際学会誌に掲載 — 衛星データで津波後の海岸復旧の「新しい姿」を解明

株式会社New Space IntelligenceのArnob Bormudoi博士 (アーノブ・ボルムドイ、筆頭著者) と他２名の論文が、国際的なリモートセンシングの学会誌『Remote Sensing』に掲載されました。

📰 論文の概要

本論文は、2011年東北津波後の仙台海岸の長期的な復旧プロセスを、衛星データを用いて詳細に分析したものです。

• 分析手法: 最新のデータ解析技術である「Dynamic Time Warping（DTW）」と「Persistent Homology（PH）」を組み合わせ、海岸線の幾何学的変化と構造的な複雑さを同時に定量化しました。

• 主な発見: 仙台海岸は単に元の形に戻るのではなく、*構造的複雑性を増した「新しい動的平衡状態」*へと移行していることを明らかにしました。

この研究は、今後の防災・環境管理に貢献する知見となります。

掲載情報

• 著者名: Arnob Bormudoi、Masahiko Nagai、Muhammad Daniel Iman bin Hussain

• 論文タイトル: Time Series Analysis of Post-Tsunami Coastal Recovery on the Sendai Coastline Using Dynamic Time Warping and Persistent Homology

• 掲載誌: Remote Sensing 2025, 17(24), 3972.

• DOI: 10.3390/rs17243972

株式会社New Space Intelligenceは、今後も社員の研究活動を奨励し、最先端の技術を用いた宇宙インテリジェンスの発展に貢献してまいります。